3月1日、卒業証書授与式が挙行され、作陽OBのオダギリジョーさんがお祝いに駆けつけてくださいました!
思わぬゲストの登場で、高校最後の日に素晴らしい思い出ができました。
実は、このサプライズイベントは、僕たち生徒会が企画し、オダギリジョーさんのご厚意で実現したものでした。
僕たち作陽生にとって、この日は普通の卒業式ではなくもう一つ特別な意味がありました。作陽高校はこの3月で津山校舎での93年の長い歴史に幕を閉じます。3年前僕たちは、これから津山校舎最後の卒業生として学び、たくさんの思い出を友達と作っていくんだろうと期待しながら入学しました。
しかし、皆さんもご存知の通り、入学の少し前から新型コロナウイルスによる影響が出始め、入学式も体育館でなく教室で行われました。友達ともまだうまく馴染めないまま休校になり、休校が明けてからも、文化祭や体育祭など、大きな行事が短縮開催や中止になってしまうことばかりでした。
僕たちは、そんな中でも精一杯の思い出を作りながら高校生活を送ってきましたが、それでもどこか悔しい思いをしたまま遂に卒業の年を迎えてしまいました。このまま卒業するのは悔しい…どうしても何か記憶に残ることを企画したい!と考えた答えが、卒業生であるオダギリジョーさんとのサプライズイベントでした。津山校舎は今年で最後だし、とわずかな期待を込めて、僕たちの想いを手紙に書きました。お返事が来た時の、僕たちの喜びや驚き、そして最後に皆んなのために思い出に残る何かができるんだ!という嬉しい気持ちは今でもはっきりと覚えています。
そして、卒業式当日。退場するはずの卒業生の前にオダギリ先輩が登場し、サプライズは大成功しました!オダギリ先輩は大人になるに向けて何が大切か、すごく易しく話してくださいました。僕たちは生徒会としてご挨拶しましたが、その時も気さくに話してくださって、とても緊張しましたが、それ以上に本当に来ていただけたんだ!という嬉しさと興奮がありました。何よりも卒業生の皆んなが喜んでいる様子を見て、大切な日がより記憶に残る日になったんだな、と改めて感じることができました!
色々な制限があり悔しいことも多かった3年間でしたが最後に最高の形で締めくくりができたと思います。諦めずに手紙を送って本当に良かったと思ったし、何より、卒業して30年近く経った今も、先輩として大切な節目を祝ってくださったオダギリ先輩に感謝の気持ちでいっぱいです。僕たちも、オダギリ先輩のように、何年経っても、この作陽高校の卒業生であることを誇りに思いたいです。
そんなかけがえのない高校生活を一緒につくり、過ごしてくれた友だちや後輩、先生方、そして家族に「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えたいです。津山校舎最後の卒業生として卒業できて本当に良かった!
在校生の皆んなには、津山での歴史を胸に玉島の地で新たな作陽を創っていってほしいです。
最後になりますが、オダギリ先輩、本当にありがとうございました!これからも新しい作陽高校の先輩として見守っていてください!